英語学習には英英辞書・英和辞書どっちが良いの?英英辞書信者に騙されてる!?

はじめに

英語学習をする上において避けられないことって知らない単語を調べることですよね。

そこで起こる議論が「英英辞書を使うべきか英和辞書を使うべきか」論争ですよね。

この記事では英語学習において、英英辞書か英和辞書のどちらを使えばよいか、ズバリ明らかにして、それぞれの辞書のメリット・デメリットやお勧めの辞書の紹介をしますね!

結論「英英辞書は便利だけど、メインの辞書は英和辞書でOK」

結論から書きましたが、メインで単語の意味を調べる辞書は英和辞書でOKです!

ちょろっと分からない単語の意味を調べるときは、英和辞書で調べてそのまま英語学習の続きに戻るのが一番効率がいい、つまり、英和辞書の方が単語の意味を調べる速度が速いので、使い勝手がよいという事です。

そもそも、英英辞書を使うにしても、英和辞書を使うにしても、結局は辞書で単語を調べているだけなので、どちらを使おうとも結果としての大差はあまりありません。

ですが、英英辞書、英和辞書にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、状況に応じて使い分けることで学習効率が上がることは間違いないです。

なので、それぞれの辞書の特徴と使うべき場面を説明しますね。

[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2018/01/kawaisugiru.png” name=”eicat” type=”l big”]英和をメインで使った方がいい理由って調べる速度が速いってだけ?
なんかちょっと拍子抜けだニャ・・・[/voice] [voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2018/01/fafsdafsdfafsd.png” name=”eicat” type=”r big”]まあ、そう焦るのはよくないニャ!
下で詳しく説明がされてるのニャ![/voice]

メイン辞書を「英和」辞書にした方が良い理由

上で少し触れましたが、メイン辞書を「英英」ではなく、「英和」にした方が良いのかという理由を詳しく説明しますね。

理由:1 意味を知る速度

真っ先に挙げられる理由としては、英単語の意味を知るまでにかかる時間が「英和」辞書の方が早いことが多いということがあります。

例えば、「憲法」の意味を持つ「constitution」をそれぞれの辞書で引いてみると

「constitution」
→(英和)憲法
→(英英) a set of basic laws and principles that a country or organization is governed by

どちらが分かりやすいかは一目瞭然ですよね。

英英辞書では、「国や組織を支配する一連の基本的な法律や原理」と直訳できますが、英英の使用者は、この日本語が示しているのは「憲法」のことだというのを閃かなければいけません

どう考えても、単に「constitution」という単語を調べるだけなら、英和辞書の方が楽ですよね。

辞書を調べるのに余計な労力を使っていては、読んでいた分の内容もわからなくなります。

しかし、逆の場合、つまり、英和よりも英英を使った方が良い場合も稀にあります。

それは、難しい日本語訳がつけられた英単語や、英語のコアのイメージが湧かないような日本語訳の付けられた英単語です。

元々、英語と日本語は全く違う言語ですので、このような齟齬が生じることは避けられません。

例えば、「phylogenesis」という単語があります。

これは英検一級レベルの単語なのですが、英和辞書で調べると、日本語の訳は「系統発生」となっています。

しかし、系統発生って何やねん!と大部分の人が疑問に思うと思います。

これでは単語を調べた意味がありません。

一方、英英辞書では次のようになっています。

「phylogenesis」
the sequence of events involved in the evolutionary development of a species or taxonomic group of organisms

「taxonomic」(分類学の)という難しい単語こそ使われていますが、「taxonomic」は形容詞なので、意味が分からなくても訳の大体の意味は分かりますよね。

「種やtaxonomicな生体の進化の発展に関する一連の出来事」と直訳でき、あぁ生物がドンドン進化していくことね・・・と「系統発生」という聞いたこともない日本語を調べるまでもなく、単語の意味が分かります。

しかし、数で言えば、これらの英英で調べた方が簡単な単語というのは圧倒的に少なく、英英で調べた方が良い単語というのは、基本的にレベルの高すぎる単語なので、多くの学習者にはあまり関係ない単語とも言えます。

一方、英和で調べた方が早い単語は圧倒的に多く、多くの英語学習者が調べるようなベーシックなレベルの単語が主です。

英英を使った方が良い場面、英和を使った方が良い場面、どちらも存在こそすれど、英和を使った方が良い場面に出くわす可能性の方が高いのですから、英和をメインで使った方が良いという結論になるのです。

理由:2 そもそも英英は中級者でないと使えない

上で紹介した、「憲法」の英訳と「系統発生」の英訳をもう一回見てみましょう。

「憲法」
a set of basic laws and principles that a country or organization is governed by

「系統発生」
the sequence of events involved in the evolutionary development of a species or taxonomic group of organisms

(黄色線は重要表現)

英英を使うといっても、英訳が読めなければ、英訳を解読しなければならなくなり、とても時間がかかり非効率です。

英英の訳は基本的には、分かりやすい英語で書かれているので、そこまで難しくないのですが、「憲法」の訳には関係代名詞が使われていたり、黄色の線で引かれているような重要表現が使われていたりと、基本的な英単語、文法をマスターしてないと、全く読めません。

読めない辞書は全く意味が無いので、そもそも、初心者の方は英和辞書一択ということですね。

じゃあ英語で考えるようになるにはどうすればよいの?

英英辞書を使おうとする大きな目的の一つは「英語で物事を考えるようになる」ようにすることだと思います。

でも、英和の方が英英よりも良いなら、どうやって英語で物事を考えるようになるのか、という疑問が湧きますよね。

英語で物事を考えられるようになるためには、「英語に慣れる」しかありません。

英語に慣れていないから、英文中によく出てくる構文の形や、単語などが日本語を通してでしか理解できないのです。

大量の英語を読み込んだり、大量の英語を口から発言することによって、徐々に英語に慣れてきて、英語で物事を理解したり、考えたりできるようになります。

どんなに初心者でも「this is a pen」ならば、日本語を介さずに理解できますよね?

それと同じで、徐々に英語に出てくる膨大な定型表現に慣れていけば、英語脳が育ちます。

英語に慣れることが重要なら、英英辞書を使った方が良いのでは?と思うかもしれませんが、それは人によります。

基本的に、英語で考えたり、理解したりする英語脳を持たない人にとっては、英文を読むのさえ苦痛な作業です。

単語の意味を調べたいのに、それさえも英文で行おうとすると、初心者には負担が大きすぎて、英語学習に挫折する原因にもなります。

相当ストイックな人は最初から英英をつかっても良いかもしれませんが、自分に厳しくあり続けられるような自信が無ければ、英英辞書を使うのは止めといた方がよいでしょう。

英語脳が育ち始めたら英英辞書を使っても良い

高校卒業レベルの基礎的な英単語、英文法を理解して、TOEICを時間内にちゃんと解き切るくらいには英文を読み込むくらいになったら、英英辞書を使って英語学習を加速させることはできます。

しかし、別に英英辞書を使わなくても全然OKです。

英英辞書は英語脳が出来始めた段階から、使用し続けることで、英語脳の成長を加速させることができるのですが、だからといって英和が悪いというわけでもなく、また、自分に合う辞書を使った方が、一番実力が伸びると思います。

なので、英英にチャレンジしてみて、だめだったら、英和に戻せばいいですし、たかが辞書です。

英和・英英しか使わないといった二者択一的な考えは捨てて、もっと気楽にいきましょう!

再度、結論を書いておきますね!

結論「英英辞書は便利だけど、メインの辞書は英和辞書でOK」

オススメの辞書

英英辞書にチャレンジしてみたいという人や、そもそも辞書なんて持ってなかったという人向けに最後におすすめの辞書を紹介してこの記事を終わりにしますね!

【DVD-ROM付】オックスフォード現代英英辞典

一番良い英英辞書と言っても過言ではないのが、オックスフォードです。
紙の辞書なのにもかかわらず、CDがついてきて全ての単語の音声が再生できるのに加えて、この辞書を買った人は、オンライン上でこの辞書と同じ機能を使える特権を得ることが出来ます。

更に、辞書機能だけでなく、会話表現の学習や各種スピーキング試験対策の項目も充実しており、スピーキングの試験の対策も出来るのが他の辞書にはない点ですね。

シャープ カラ―電子辞書 Brain

そもそも、電子辞書ならば持ち運びも楽で英英辞書も英和辞書も国語辞典も様々な辞書が入っています。

一昔前までは電子辞書は電池の消耗が激しく、すぐに単三電池が必要となっていたのですが、最新の電子辞書は充電の持ちもかなり良くなっています。

調べた単語をチェックリストにまとめたりなどの、電子辞書ならではの便利機能のおかげで復習もとても楽なので、余裕があるなら、買っておいて損はないですね。

そんな電子辞書の中でも、このシャープのBrainが一番コスパが良いので紹介しました。

充電して繰り返し使える単三電池


電子辞書を使うならこっちの電池も買っておいた方が便利でいいですよー!

error: Content is protected !!