「圧倒的な力がつくディクテーションの本当のやり方」と「その進化系」+おすすめ教材

はじめに

ディクテーションは音読のやり方を詳細に説明した記事で扱おうと思っていたのですが、よくよく考えてみると「音読」とは違う独立した学習方法なので別記事にしました。

音読のやり方について書かれた記事はこちらです。
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ディクテーションについて、そこまで理解してない人からディクテーションについてある程度知っている人向けの新情報までをまとめたら、まあまあの分量になってしまったというのもありますが・・・

この記事を読むと分かること1 ディクテーションの本当のやり方
2 ディクテーションをさらに強化したディクトグロスという最強の学習方法
3 どのような教材をディクテーションしたらよいか

ディクテーションで得られる物

正直に言って、ディクテーションは面倒くさいです。
ハイ・・・

しかし、その分学習者が得られるものもとても大きいです。
主にはリスニングが大幅に強化され、ライティング、スピーキング、発音、など他の部分にも効果があります。

ディクテーションは大変な反面、英語を習得するのに必要な能力を万遍なく鍛えることが出来る学習法なのです。

[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2017/09/fdsafdsfaffdsafaf.jpg” name=”学習アシスタントちゃん” type=”l big”]私と一緒にディクテーションのやり方を学ぶわよ![/voice]

なぜリスニング能力がディクテーションによって向上するのか

発音を勉強していればわかるのですが、英語の音には日本語には存在しない音があり、英文を読む際の強弱リズムが独特です。

特に顕著なのが「リエゾン」という前後の単語の音が連結されて発音されるという現象で、このために日本人はとてもリスニングが苦手なのです。

son of a bitch(クソッ!、ちくしょうめー!)を例にとって説明しますね。
son of a bitchを単語一つ一つ発音すると
「サン オブ ア ビッチ」ですね。
しかし、現実ではこのように発音されることはまずありません。
現実では単語の音が連結して
「サノバビッチ!」と発音されます。
しかし、この事を知らない人は「サノバビッチ」が「son of a bitch」であることがわからず、「sonovabitch」という謎の一単語として認識してしまうのです。

ディクテーションは学習法を見てもらえばわかると思うのですが、このような音の連結現象を聞き取り、自分が聞き取れない、聞き取るのが苦手な発音を知れ、それを克服するのにとても効果的な学習方法なのです。

自分の弱点がリスニングであると自覚している方はで是非、以下の方法でディクテーションをやってみてください。
絶対に効果がありますよ!

効果的なディクテーションの本当のやり方

英語学習をしていれば、ディクテーションという言葉を何度か聞いたことがあるかと思います。

しかし、正確にディクテーションとはこういう勉強法だと説明できる人は少数です。
まず初めに、ディクテーションという学習方法の基本的なやり方を学んでいきましょう。

Step1 CDなどの音声を聴き、聞き取ったことを紙に書く

ディクテーションは、音声を聴き、自分の聞き取った文を紙に書くというのが基本的なやり方です。

ディクテーションに使う教材が200words程度かそれ以下なら、CDを止めることなく、通しで何回か聞きながらディクテーションをやってもいいですが、200wordsを超えるような教材を使用する場合は、一文一文、CD音声を止めながらディクテーションをした方が良いです。

[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2017/08/8655577fd834653150cd573b120fd1f0.jpg” name=”CDプレイヤー” type=”l big”] The American weekend officially begins on Friday evening・・・
[/voice] [voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2017/09/gadsga.jpg” name=”学習者” type=”l big”]The American・・・書きとるの追いつかないぃぃぃ[/voice]

聞き取れたとしても書くのが追い付かないから何回も聴こう!

Step2 〇付けをして、自分の聞き取ることが苦手な発音を見つける

聞き取りを何回か繰り返して、これ以上は書きとれないという状態になったら、丸付けに入ります。
丸付けを終えたら、聞き取れなかった原因を追究します。

単に単語を知らなかった、音の連結のため聞き取れなかった、音の消失のため聞き取れなかった、などが原因としてあると思いますが、基本的に単語は知っていたのに聞き取れなかった部分を重点的に復習することになります。

知ってる単語なのに聞き取れない部分を徹底的に洗い出しましょう。

[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2017/09/fdsafdsfafdsfafdaf.jpg” name=”学習者” type=”l big”]知ってる単語の繋がりなのに聞き取れないのは不思議ね・・・[/voice]

Step3 Step2で見つけた自分の弱点をシャドーイングで復習する

Step2で自分が知っているにに聞き取れなかった単語を洗いだしたと思いますが、Step3では、その部分の発音を確かめて、シャドーイングをして、自分が発音でき、聞き取ることも出来る状態にします。

自分が発音できれば聞き取れるようになるので、当然ですね!
シャドーイングするのは自分の聞き取れなかった部分を含む一文だけです。
他の部分までシャドーイングするのは大変なので、見送りましょう。

[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2017/09/kdaskgdgag.jpg” name=”学習者” type=”l big”]聞き取れなかった部分も自分で発音してみると聞き取れるようになるわ![/voice]

Step4 3日後くらいにもう一度復習する

復習しないとなかなか定着しません。
3日後くらいにもう一度ディクテーションをしてちゃんと覚えているか確認しましょう。

ディクテーションをする余裕がない場合は、CDを聞き、ちゃんと聞き取れるかどうか確認するだけでも最悪OKです。
とにかく、何らかの形で復習をすることが大切です。
復習するかしないかで、本当に大きな差がつくものですよ。

[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2017/09/9296c7a9e277039a9576d41fdd3b3ad8.jpg” name=”学習者” type=”l big”]復習ってホント大事よね・・・[/voice]

ディクテーションの進化系「ディクトグロス」とは?

基本的なディクテーションのやり方を上で説明しましたが、応用編として、ディクテーションをさらに進化させたディクトグロスという物を紹介します。

この方法はいたってシンプルなのですが、実践できる人はかなり少ないと思いますが、自分が出来る環境にある場合は積極的にやりましょう。

かなり楽しいですよ!


ディクトグロスとは、簡単言うと、ペアになって一緒にディクテーションをするという方法です。

つまり、友達を一人引っ張ってきて、同じ教材で二人一緒にディクテーションを進めていき、各々がどう聞こえたかどうかを議論しながらディクテーションをするという方法です。

[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2018/01/illustrain05-otokonoko02.png” name=”でぃく男” type=”l big”]ここの部分はこういう風に聞こえた![/voice] [voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2018/01/b1e43e69bf677dcc646079225d3da264.png” name=”でぃく女” type=”r big”]いーーーや!ここの部分はこうだね![/voice]

他人とディスカッションをしながらディクテーションをするという至ってシンプルな方法ですが、メリットが計り知れないほど多いです。

メリット一覧
・自分が聞き取れなく、相手が聞き取れた場合、どのように聞けば良いかを相手に質問でき、その方法を知れる

・相手がどのようにしたら聴けるのかを質問してきた場合、教えることによって定着率が高い

・ディスカッションしながら学習を進めるのが予想以上に楽しい!

・英語学習の仲間を作り、一緒に学習を進めることによって、挫折する可能性が減る

代表的なメリットを上げましたが、この莫大なメリットに対して、デメリットといえば、ペアを見つけることが難しい人がいること、相方と自分の習熟度があまりにもかけ離れている場合上手くいかないことがある、という程度です。

一人で続けることが難しい英語学習を進めるための方法は、逃げられない環境に自分を追い込むか他人を自分の学習に関わらせていくことの二つしかありません。
ディクトグロスを実行できる立場にある人はぜひ活用してみてくださいね。

ディクテーションにおすすめの教材

最後にディクテーションにおすすめの教材を紹介して、この記事を締めようと思います。

・自分が音読に使っている教材
基本的にディクテーションの教材は自分が使っている音読の教材と同一のものにした方が効率がいいです。
音読におすすめの教材はこちらの記事で紹介しているので、音読の教材を持っていない方は参考にしてみてください。

・TEDICTというアプリ
このアプリは有料なのですが、TEDをディクテーションの教材に最適化したアプリです。
何故このアプリを推すかというと、ディクテーションの初歩として、単語だけ与えられている並び替えモードがあり、初心者にとってはとてもとっつきやすくなっているからです。
缶ジュース二本分のお値段からは想像できない程、使い勝手が良い、インストールしといて損はないアプリですね。

・単語帳の例文
基本一文完結である、単語帳の例文はやはり初心者にうってつけの教材です。
特に、デュオは文中に重要単語が何個も入るように作られているので、ディクテーションをしながら、単語の復習ができるという一石二鳥ですね。

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