英文を読むのが速くなる正しい音読(シャドーイング・オーバーラッピング)の勉強方法

最も効率的な英語学習の方法と言えば満場一致で「音読」です。
しかし、この「音読」も様々な種類があり、難易度も様々ですので、0から始めて確実にステップアップさせて定着させていくことが重要です。

本記事では、音読の種類を紹介し、どのように始めていけばよいかを紹介します
少し長い記事ですが、参考にしてみてください。

なぜ音読が効果的なのか

英語学習における完成形は、英語を英語のまま理解し、英語で考えて、英語で発信することです。
このこと全てを一度に練習できるのは、音読しかありません

しかも音読は一人で出来る学習なので、コスパも良いです。
自分で正確に発音できれば、それを聞き取ることは容易なので、音読はリスニングを上達させるための王道の方法でもあります。

あなたが目指すものが、TOEICであろうと、大学入試であろうと、留学であろうと、一片の無駄もないとても優れた学習方法である音読をしない理由がありません。

[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2018/01/dfgdfwsfsgdsgdfgsgfdsggdf.png” name=”eicat” type=”l big”]にゅぇこにゅい小判・・・
舌が回らないからにんげん語の音読は猫には厳しいにゃ💢[/voice]

段階別の正しい音読方法

とても効果的な音読ですが、正しく行わないと何の意味もなくただ単に疲れ、音読は効果がないんだと勘違いして英語学習が進まなくなります。
正しい音読のステップアップ方法を解説するので、参考にしてください。

Step0
文構造、文の解釈、文中に出てくる単語の意味を正確に理解する

まず最初にやることは、音読する文における

①文構造
②文の解釈、言わんとしていること
③文中の単語の意味

をほぼ完ぺきに理解する必要があります。
これをやらないと、これ以降の音読作業の意味が無に帰すことになってしまいます。
何気に一番重要な部分なので、Step0は丁寧にやることをお勧めします

[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2018/01/dfgdfwsfsgdsgdfgsgfdsggdf.png” name=”eicat” type=”l big”]理解することなら猫は長けてるにゃ!(ドヤ)[/voice]

Step1
テキスト音声を聞いてみる

最初から自分で読み始めずに、何度かテキスト朗読音声を聞いてみましょう。
この際、テキストを聞きながら、英語を頭から理解できるようになっているか確認しましょう。

英語を左から右に理解することに慣れていない場合は、意味の塊をスラッシュで区切るスラッシュリーディングを最初はやってもいいです。
スラッシュを引いて、左から右に内容を理解することに慣れていけば、自然とスラッシュなしでも大丈夫になります。
というかむしろスラッシュが邪魔とさえ思えてきます。

Step1では、音読する文の音声をきき、文を読むスピード、文を読む際のイントネーションの付け方、どこで息継ぎしているか、リエゾンなどの音声現象を聞きながら意識してみるといいですが、これらのことが完璧に分かる必要はありません。

音読を進めていくなかで、これらのことも段々わかってきますので、あくまでも、試しに聴いてみるという感じでOKです。
まとめると、3~5回ほど、音読の前に音声をきいて、頭から英語が理解できるかを確かめようというのがStep1 です。

[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2018/01/dfgdfwsfsgdsgdfgsgfdsggdf.png” name=”eicat” type=”l big”]シュッ!シュッ!猫じゃらしで鍛えたネコスラッシュを見るがいいにゃぁぁぁ![/voice]

Step1.5
サイト・トランスレーションをする

このStepは慣れればやらなくてもいいですが、音読初心者や英語を左から右に理解することに慣れてない人はやった方がいいです。
サイト・トランスレーションというのは、英文を意味のかたまりごと区切り前から順番に日本語に訳していくことです。
つまり、Step1で頭の中でやったことを、文の意味の塊ごとに音声を止めて、自分で日本語に訳して、発声するというものです。


ここまでのStep0~1.5を具体的な例文を使って説明しますね。

例文
The American weekend officially begins on Friday evening , but already by Friday morning there are sings that the weekend is just around the corner. (以下文が続く)
(アメリカの週末は正式には金曜日の午後に始まるが、金曜日の朝にはすでに、週末が間近に来ているという兆候がある。~)

Step0として、文構造、単語の意味を把握します。

weekend(週末)、officially(正式に)
sign(兆候)、just around the corner(間近に来て)

次にこの例文をスラッシュで意味の塊ごとに区切ります。
区切るのは自分の感覚でわりと適当で良く、神経質にならないでいいですが、最初は細かめに区切ってもいいかもしれません。
慣れてくると、区切る意味の塊も大きくなります。

例文を区切った例
The American weekend /// officially begins/// on Friday evening/// , but already by Friday morning/// there are sings/// that the weekend/// is just around the corner.

区切ったら、Step1として、この文の音声を聞きます
(例文は一文だけですが、実際にやるときは、音読の題材である長文のまとまった音声を聞きます。)

[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2017/08/8655577fd834653150cd573b120fd1f0.jpg” name=”ネイティブ音声再生” type=”l big”] The American weekend officially begins on Friday evening , but already by Friday morning there are sings that the weekend is just around the corner.
[/voice] [voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2017/08/797f8264c6ec74e8535c10de110ef8c1.jpg” name=”学習者” type=”l big”] 頭から意味が取れるように聞こう!(アメリカの週末は///正式に始まる///金曜日の午後に///~)[/voice]

次にStep1.5としてサイト・トランスレーションをします。

[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2017/08/8655577fd834653150cd573b120fd1f0.jpg” name=”ネイティブ音声再生” type=”l big”] The American weekend officially begins on Friday evening [/voice] <ある程度の意味の塊でいったん、音声を止めて、日本語訳を発音する>
[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2017/08/801e3526686cace7ae6da2c2bac42b94.jpg” name=”学習者” type=”l big”] アメリカの週末は正式に始まる金曜日の午後に[/voice] [voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2017/08/8655577fd834653150cd573b120fd1f0.jpg” name=”ネイティブ音声再生” type=”l big”] but already by Friday morning there are sings[/voice] [voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2017/08/801e3526686cace7ae6da2c2bac42b94.jpg” name=”学習者” type=”l big”] しかし、金曜日の朝にはすでに兆候がある[/voice] 以下同じ作業

ここまでの流れを終えたらStep2以降に進みましょう!


Step2
オーバーラッピングをする

オーバーラッピングとは、テキストを見ながら、音声と一緒に読む音読のことです。
正直に言って、初心者の方はオーバーラッピングが結構難しいと思います。

しかし、文を何度も読んでいるうちに慣れます。
最初はCD音声についていけないかもしれませんが、回を重ねるごとに「CD遅いな」と思えるくらいに慣れてくると思うので、難しいなと思っても続けてみてください。

オーバーラッピングは大体、15回~20回行うのが良いと思います。
お勧めは、一日に15回読むのではなく、数日に分けてオーバーラッピングをすることです。
音読はやりすぎると、のどが痛くなりますし、人間の記憶は寝ることによって定着するので、1日5回のオーバーラッピングを4日続けるくらいが好ましいです。
睡眠なき学習は定着率が悪く、画竜点睛を欠いています。

オーバーラッピングを数日続けても文を音読することに慣れない場合はもう少し続けてみてください。
絶対に日を追うごとに慣れてきて、楽になるはずです。

意識することはオーバーラッピングの時は、サイト・トランスレーションの時と違い、日本語を介在させずに文の意味を理解するように努めることです。
英語を読みながら、文の言っていることをイメージして理解するという英語で思考するという事を意識しましょう。
最初は文を音読することそれ自体に必死でなかなか英語を英語のまま理解するということを意識できないと思いますが、慣れてきたらだんだん意識出来るようになりますよ!

[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2018/01/dfgdfwsfsgdsgdfgsgfdsggdf.png” name=”eicat” type=”l big”]ゴホッゴホッ・・・毛玉が邪魔で音読が難しいにゃ[/voice]

Step3
シャドーイングをする

シャドーイングはよく聞きますね。
テキストを見ずにCDよりも1,2語遅れて自分も音読するという方法です。

CD音声そのものにはオーバーラッピングで慣れていると思いますが、結構難しいです。
しかし、慣れてくると、CDとハモりながら音読できるようになります。

ここまでして初めて、英語の発音やイントネーションを学習したということになります。
シャドーイングの目安は10回くらいですかね。

オーバーラッピングは別ですが、シャドーイングは慣れるまでの回数に個人差が大きい様ですので、自分が納得する回数を設定しましょう。

[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2018/01/dfgdfwsfsgdsgdfgsgfdsggdf.png” name=”eicat” type=”l big”]もう疲れたにゃ!にんげんが俺たちの言葉を学んでくれにゃ![/voice]

終わりに~ここまで手法を説明してきて~

これまでのStepを見ると、同じ文を何回使うんだと思うかもしれませんが、このくらいやらないと、文の単語、構文、読むスピード、発音などを定着させることは難しいです。

しかし、今回は難易度の低い作業から徐々にレベルアップさせて最終的にはシャドーイングが楽勝になるように考えられたStepを紹介したので、やる気さえあれば確実に力が付きます。

慣れてくれば2,3文を並行で音読作業を進めることが出来るので、慣れるまでが勝負ですよ!

同じ文を徹底的に読み込むので使う教材も、自分が声に出したいと思えるものか、音読を想定して作られた教材を使うのが良いです。
お勧めの教材をまとめたものはこっちの記事に書きました。

(記事作成中です。すみません)

最後に音読作業を進めるときに意識することをまとめます

1 作業は数日にまたがる形をとる
(睡眠によって定着度を上げるため)
2 難しいのは最初だけ!誰でも徐々に出来るようになる!
3 正しいやり方じゃないと無意味
4 ゆっくり確実にが一番!急がば回れ!
5 ちょっとくらい休んでもOK!徐々に慣れていこう!
6 自分を決して責めない!

音読は体育会系勉強法のため、肉体的に疲れますが、その効果も絶大です。
この6つのことを意識して、適度な休みを取りつつ、上記の方法で進めていけば絶対に英語力の確実な向上が見込めます。
頑張ってくださいね!

[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2018/01/dfgdfwsfsgdsgdfgsgfdsggdf.png” name=”eicat” type=”l big”]頑張れだにゅぁ![/voice]
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