はじめに
洋楽を使って英語学習をしようというコンセプトで、私が好きな洋楽と、その曲中に出てくる単語、表現などを紹介していきます。
最初に一通り和訳した後に、解説が書かれているので、和訳だけが必要なんだよ!という人はそちらをご覧ください。
若くして亡くなったAviciiですが、彼がもっとも音楽を通じて伝えたかったことが詰まっている曲のような気がしてならないのがこの「The Nights」です。
私がなぜこのように思うのかが、和訳を通じて少しでも伝わったとしたら、とても嬉しいです!
[voice icon=”http://learning-english-from0.com/wp-content/uploads/2018/01/kawaisugiru.png” name=”eicat” type=”l big”]正しい歌詞と和訳はすぐ下だにゃぁぁぁ[/voice]♪The Nights - (Avicii)
♪和訳
※意訳なので直訳と違う部分があるかもしれません
Hey, once upon a younger year
When all our shadows disappeared
The animals inside came out to play
Hey, when face to face with all our fears
Learned our lessons through the tears
Made memories we knew would never fade
昔、俺が子供だった頃の話だ
日が沈んで影も見えなくなって
それまで身を潜めていた野獣たちが活発になったんだ
俺たちは恐怖心と真っ向から向き合い
涙を浮かべながらも多くを学び
決して忘れることのない思い出を作った
One day my father—he told me,
“Son, don’t let it slip away”
He took me in his arms, I heard him say,
ある日、親父は俺に言ったんだ
「息子よ、人生を無駄にするなよ」
親父は俺を抱き寄せて、こうも言った
“When you get older
Your wild life will live for younger days
Think of me if ever you’re afraid.”
「お前が歳をとったら
若い頃は楽しかったと思うだろう。
そして、不安に駆られたら、俺が言ったことを思いだせ」
He said, “One day you’ll leave this world behind
So live a life you will remember.”
My father told me when I was just a child
These are the nights that never die
My father told me
親父は言ったんだ、「いつか、必ずお前はこの世をさることになる。
だから、忘れることのできないような人生を送れ。」
親父は教えてくれたんだ。俺がまだ子供の時に。
あの夜のことは決して忘れられない。
親父は教えてくれたんだ・・・
When thunder clouds start pouring down
Light a fire they can’t put out
Carve your name into those shinning stars
He said, “Go venture far beyond the shores.
Don’t forsake this life of yours.
I’ll guide you home no matter where you are.”
雷雲が立ち込めて土砂降りになった時でも
その雨にかき消されることのないような火を灯せ
輝く星々にお前の名を刻むんだ
親父は言った、「後ろを顧みず、危険を恐るな!
お前の人生(でやりたいこと)を諦めるな
俺はお前がどんなに迷おうとも、家に連れて帰ってやるから安心しろ」
One day my father—he told me,
“Son, don’t let it slip away.”
When I was just a kid I heard him say,
ある日、親父は俺に言ったんだ
「息子よ、人生を無駄にするなよ」
親父は俺を抱き寄せて、こうも言った
“When you get older
Your wild life will live for younger days
Think of me if ever you’re afraid.”
「お前が歳をとったら
若い頃は楽しかったと思うだろう。
そして、不安に駆られたら、俺が言ったことを思いだせ」
He said, “One day you’ll leave this world behind
So live a life you will remember.”
My father told me when I was just a child
These are the nights that never die
My father told me
These are the nights that never die
My father told me
親父は言ったんだ、「いつか、必ずお前はこの世をさることになる。
だから、忘れることのできないような人生を送れ。」
親父は教えてくれたんだ。俺がまだ子供の時に。
あの夜のことは決して忘れられない。
親父は教えてくれたんだ・・・
あの夜のことは決して忘れられない。
親父は教えてくれたんだ・・・
終
♪重要単語・表現・解説
Hey, once upon a younger year
When all our shadows disappeared
The animals inside came out to play
Hey, when face to face with all our fears
Learned our lessons through the tears
Made memories we knew would never fade
・once up on a
(成句)〜前
once up on a time(昔々)という表現の方がよく見かけるかと思います。
・shadow
(名詞)影
・disappear
(動詞)消える
・face to face
(成句)面と向かって、直面して
・fear
(名詞)恐怖、気遣い
歌詞中では複数形となっていますが、「fear」は、基本的に不可算名詞です。
・fade
(動詞)次第に消える、薄くなる
One day my father—he told me,
“Son, don’t let it slip away”
He took me in his arms, I heard him say,“When you get older
Your wild life will live for younger days
Think of me if ever you’re afraid.”
・slip away
(動詞)静かに去る、安らかに死ぬ、無駄にする
・wild
(形容詞)野生の、乱暴な、[口語で]楽しい、愉快な
・live
(動詞)[物やことが]存在する
比較的わかりやすい歌詞で作られているこの曲ですが、唯一、解釈が難しいのが
「When you get older
Your wild life will live for younger days」
の部分だと思います。
この部分は直訳すると
「お前が、歳をとった時、お前の楽しい生活は、若かった日々に存在するようになるだろう」
という風になり、それを自然な日本語に直して、
「お前が年をとったら、若かった頃が楽しかったと思うだろう。」という訳になりました。
・think of
(動詞)〜のことを考える、思い出す
・if ever〜
もし万が一〜なら
・afraid
(形容詞)恐れて、怖がって、心配して
He said, “One day you’ll leave this world behind
So live a life you will remember.”
My father told me when I was just a child
These are the nights that never die
My father told me
・leave
(動詞)去る
When thunder clouds start pouring down
Light a fire they can’t put out
Carve your name into those shinning stars
He said, “Go venture far beyond the shores.
Don’t forsake this life of yours.
I’ll guide you home no matter where you are.”
・thunder clouds
(名詞)雷雲
・pour down
(動詞)土砂降りに降る、たくさんの人が押し寄せる
・light
(動詞)火をつける
・put out
(動詞)[灯、火を]消す
主語の「they」は「thunder clouds」ですね。
・carve
(動詞)彫刻する、切り分ける
・venture
(名詞)冒険、危険
・beyond
(前置詞)〜の向こう
・shore
(名詞)岸、支柱
この歌詞中で言っている「岸」とは「home」ですね。
「岸の向こう側に思い切って行ってみろ!もし迷ったりしたら、俺が家まで連れ戻してやる」という心強く励ましてくれる父親は逞しいですね。
・forsake
(動詞)見捨てる、断念する、諦める
・no matter where ~
(成句)〜がどこであろうとも
以下残りの歌詞
One day my father—he told me,
“Son, don’t let it slip away.”
When I was just a kid I heard him say,“When you get older
Your wild life will live for younger days
Think of me if ever you’re afraid.”He said, “One day you’ll leave this world behind
So live a life you will remember.”
My father told me when I was just a child
These are the nights that never die
My father told meThese are the nights that never die
My father told me
終わりに
Aviciiは裕福な家庭に生まれており、母親に至っては有名女優です。
そんな金銭的アドバンテージを全く活かすことができず、才能と結果だけが求められる修羅の道である音楽に進もうとした彼を、父が心強く励ますとともに、応援している歌詞に心打たれますね。
そして、今となっては、Avicii自身が、リスクを顧みず、危険に飛び込んで夢を追う人々を励ます側になって、この世を去ったということは、まさに歌詞を体現しており、感嘆の念が尽きません。
くじけそうになったときは、この曲を聴きなおしてみようと和訳していて、強く感じさせられた曲でした。
ありがとうAvicii。