はじめに
「音読」は自分一人で出来る英語学習の中で最も効果のある学習方法だということと、「音読の正しいやり方」は以前お伝えしました。
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今回は、上記記事を読んで実際に、音読を試してみたいと思った人が、自分に合った教材を見つけられるようなオススメ音読教材を紹介する記事ですので自分の今の状況にあった教材を見つけてみてください。
もくじ
速読英単語1必修編
内容紹介
難易度順に英文を掲載
易しい英文から始めて、無理なく入試レベルまで到達できるように配置しています(第5版からの英文の入れ替えは5本です)。さらに、10本ずつを7つのSTAGEに分けましたので一歩一歩着実に進めることが可能です。最新傾向をふまえて掲載語を厳選
近年の入試問題のデータベースを徹底分析して、入試突破に必須の約1900語を厳選しました。これらの派生語・関連語を含めて合計約3100語を掲載。この1冊で入試に出現する単語の94%強をもれなくマスターできます。語義・派生語・関連語・語法などの情報もアップデートするとともに、必要最小限の情報に絞りました。
(Amazonより引用)
・大学受験生
・高校生
・高校レベルの英語を完璧にしようと思う人
・音読を始めようと思っている人
大学受験生などに有名な本書ですが、難易度も様々であり、初めて音読を始めようと思った方にも自分にあったレベルを入門編、必修編、上級編から選べます。
入門編が中学卒業レベル、必修編が高校2年生からセンター試験レベル、上級編が偏差値60を超える大学受験レベルとなっています。
おすすめは、中間のレベルである必修編ですね。
必修編は難易度も丁度良く、必修編に出てくる単語が一番重要です。
上級編は高校卒業レベルの文法さえ身に着けていれば難なく読めると思いますので、上級編にチャレンジしたいけど文法が不安だと思う方は、一番効率の良い文法学習方法の記事を読んでみてください。
しかも、この速読英単語シリーズは題材とされている文がとても興味深いものばかりです。
例としては必修編では、
・アガサクリスティーの失踪
・数学の歴史
・遊びを通して学ぶこと
・読書の重要性
・ハエの超能力
など、読んでいて本当に知的好奇心をくすぐられるような面白い文ばかりです。
難易度の豊富さ、収録単語の重要さを鑑みて、音読を始めようと思う人すべてにおすすめできる本書ですが、欠点を強いて言えば、値段ですかね。
本書に加え、別売りのCDも買わないと音読が出来ません。
このくらいをケチっていたら何も始まらない気もしますけどね・・・
「速読英単語1必修編」の使い方
①音読する英文の意味が分かるようにしっかりと精読をする
意味の分かっていない文章をいくら音読しても応用が利かないので全く意味がありません。
文法的にすべての箇所を説明できるくらいになるまで、しっかりと精読をして意味をとりましょう。
②CDを1,2回くらい聞いてみる
どんな感じで音読するのかイメージをするために1,2回くらいCDを聞きます。
1回聞く時間は1、2分くらいだと思うので負担にそこまで負担にならないと思います。
③オーバーラッピングを15回くらいやる
回数は人それぞれでいいと思いますが、CDを流しながら、ほぼ一緒のスピードで英文テキストを見ながら音読するオーバーラッピングをやり、英文を音読することに慣れます。
最初のうちは難しいかもしれませんが、15回くらい音読するとCDの朗読スピードが自分の音読スピードよりも遅く感じてくると思います。
そこまで来たら次に進みましょう。
④シャドーイングを15回くらいする
オーバーラッピングを終えたら、次はテキストを見ずに、CDの音声とハモるように音読するシャドーイングをします。
これも慣れるまでやるので、回数は人それぞれでよいですが、目安としては15回もやれば誰でも簡単に思えるほどに慣れてくるでしょう。
このシャドーイングを終えて初めて、一つの英文を修了したことになり、次の新しい英文の音読を始めます。
これらの①~④の学習を一日で終えるのは不可能でしょうから、数日に分けてやりましょう。
睡眠を挟むことで記憶への定着も格段に違います。
ゆっくり着実にいけば誰でも音読マスターになれますよ!
総合的なおすすめ度
★★★★☆
英会話・ぜったい・音読 【入門編】—英語の基礎回路を作る本
内容紹介
ベストセラー『英会話・ぜったい・音読』の初級コース!“聴く・話す・読む・書く”の4機能をフル活用し、「英語体質」を作り上げる基礎トレーニング。はじめてのTOEIC受験にも最適!
「勉強」するだけでは、使える英語は身につきません。スポーツと同じで「練習」が必要です。
使える英語を身につけるには、読んで内容がわかる英文を、自分の身体が覚え込むまで、繰り返し声を出して読んでみることです。音読、そして筆写という、いわば英語の筋肉トレーニングを自分自身でやってみて、初めて英語の基礎回路が自分のなかに構築できるのです。中学1、2年生用の英語教科書から選び抜いた12レッスンで、「読める英語」を「使える英語」に変えてしまいましょう。まずは3ヵ月、だまされたと思って練習してみると、確かな身体の変化にきっと驚くことでしょう。
(Amazonより引用)
・英語初心者
・英会話を始めてみたいと思うビギナー
・つまらない英文を音読することに耐えられる人
本書は同時通訳者の神様とまで言われてた国弘正雄が英会話を習得するために考案した独自のメソッドと、中学1、2年生用の英語の教科書から選定した英文を使用した12レッスンを音読することで、英会話で使える英文を習得しようという趣旨の本です。
なので、対象者は英会話を目的とした人です。
初心者向けの内容であり、「入門編」は中学1,2年レベルの英文、「標準編」は中学3年レベル、「挑戦編」は高校1年レベルとなっています。
この本の良いところは、この本を使った効果的な音読のやり方の説明に多くのページを割いており、全くの初心者でも音読が始められるという点と、単に英文のレベルを低めに設定されているので、とっつきやすいという点です。
逆に、悪い点は、中学の「教科書」から英文を選定しているので英文がつまらないという点ですね。
つまらないんですが、習得することで、英会話初心者にとっては役立つフレーズを確実に習得することが出来ますし、内容は有用なものだと思います。
なんせ同時通訳の神様が編集した学習本ですしね!
でも、本当に英語で自分の意思を表現したいと思うならば、何度も書いてますが、高校卒業レベルの英文法は確実に必要です。
なので、この本で英語に対する自信をつけてからでも遅くないので、高校卒業レベルの英文法は確実に身につけましょう。
「英会話・ぜったい・音読 【入門編】—英語の基礎回路を作る本」の使い方
本書については使い方において説明することはありません。
というのも、前述のとおり、本の中に詳しい使い方が書いてあるからですね。
個人的には効率が悪いんじゃないかと思う部分もあるのですが、本の筆者が述べているとおりに使用されていることを前提として作られているので、素直に従った方が、楽ですし、結果も付いてくると思います。
初心者は素直になることが一番重要ですからね!
総合的なおすすめ度
★★★☆☆
DUO 3.0
内容紹介
日本の「いろは歌」をヒントに、現代英語の重要単語1600語と重要熟語1000語を
重複なしで560本の英文に凝縮させました。
昔は560本の例文からは560語の重要語しか覚えられなかったものが、
DUOならわずか560英文で標準レベルの単語集1冊分の単語+熟語集1冊分の熟語が完全にマスターできます。例えば、この例文で
Medical breakthroughs have brought about great benefits for humanity as a whole.
医学の飛躍的発展は人類全体に多大な恩恵をもたらしてきた。重要単語4語(medical / breakthrough / benefit / humanity )
重要熟語2語(bring about… / … as a whole)がマスターできます。
(Amazonから引用)
・音読初心者
・語彙も一緒に鍛えたい人
・語彙が不安な人
・短い文を音読したい人
・大学受験生(大学受験生は、英単語の勉強と音読の勉強は別々に勉強する方が効率的なので、「速読英単語」の方が音読教材としてはおすすめです)
超有名単語帳であるduoは単語学習だけでなく、音読教材としても一流の働きをします。
内容紹介にも書いてある通り、たった560個の英文のなかに、重要単語1600語と重要熟語1000語が含まれているので、560の英文をひたすら音読するだけで、音読学習と単語学習と熟語学習の3つを両立できるという点は、効率を重視する人にとっては何よりも嬉しいのではないでしょうか。
duoの例文は、良くも悪くも短いので、音読初心者には特に向いている教材だと思います。
一つの例文を30回くらい音読すればだいたいの人は、ほぼ暗記できると思うので、暗記しているかを最後にチェックするとよいでしょう。
例文が短いというのは、音読初心者には良いですが、音読に慣れてくると、物足りなくなると思うので、もうちょっと長い英文を続けて音読したいなと思うくらいのレベルになれば、上で紹介した、速読英単語などの長文を音読していきましょう。
この本の短所としては、速読英単語と同じで、音声を入手するには別売りのCDを買わないといけないという点ですね。
逆に言うと、それ以外は、音読初心者にとってはとても良い教材と言えます。
「DUO 3.0」の使い方
①例文で使われている重要単語と例文の意味をチェック
単語をチェックするいっても、完璧に単語を覚えようとはしなくていいです。
意味をチェックして、文章を読みながら英文の意味も理解できるというくらいになれば、すぐに音読を始めましょう。
単語を書いて覚えてから、例文を音読しようとするのは、時間の無駄ですよ。
②例文のCD音声を1,2回聞く
人にもよりますが、一度に音読する例文は5~10個くらいが丁度いいと思います。
無理のない程度に、自分で調整してみてください。
③CD音声に合わせて、5~10個の例文を通しでテキストを見ながら15回くらい音読する
1つの例文を15回音読して次の例文をまた15回音読して・・・とするより、例文5~10個を通しで15回音読する方が結果的に忘れにくくなります。
最初のうちは通しで音読するのは大変かもしれませんが、やっていくうちに慣れていくので踏ん張ってみてください。
また、一度に15回音読するのではなく、1日5回音読するのを3日続けるという風にした方が、記憶に定着しますし、音読習慣もつくのでいいです。
④テキストを見ずにCD音声とハモるように、もしくは少し遅れてでもよいので一緒に15回くらい音読する
「テキストを見ずに音読する」俗にいうシャドーイングですね。
回数は、「もういいだろう」と自分が思えるような回数でいいです。
15回くらいシャドーイングすれば誰でも暗唱できるくらいになると思いますが・・・
⑤英文を覚えられたどうか、確認してみる
音読のついでに英単語も完璧にしたい場合は、英文の日本語訳を基に、英文の書き取りテストをしてみてください。
最初はスペルとかがイマイチ覚えきれてないかもしれませんが、3回くらいテストすると、もう完璧に覚えられていると思います。
総合的なおすすめ度
★★★☆☆
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
内容紹介
簡単な英文をスピーディーに大量に作っていく「瞬間英作文トレーニング」を提案。「中学1年レベル」「中学2年レベル」「中学3年レベル」の3部構成で、さらに文型ごとに項を立てている。中学レベルの文型で正確にスピーディーに英文を作る能力を身につけることを目標にしている。
(Amazonより引用)
・英会話に興味のある人
・スピーキングを勉強し始めた初心者
・TOEICの点数を手っ取り早く上げたい人
・大学受験生
英語におけるスピーキングを学び始める初心者にとっての最初の一冊にふさわしい本はこれ以外ないでしょう。
扱う文のレベル自体は、中学レベルです。
なんだ簡単すぎないか?そう思うかもしれません。
確かに、中学レベルの文章を読むのはとても簡単です。
しかし、たとえ中学レベルとはいえ、自分で英文を組み立てて発信するスピーキングは初心者には中学レベルの英文でも意外と難しいものです。
この本は、5文型、動詞の変化、疑問文、否定文といった基礎中の基礎である文法を使って自分の言いたいことを言えるような確固たる基礎力を築いてくれます。
なので、英会話を始めてみたいと思う人や、ライティングに苦手意識のある人、英語でいつかは話してみたいと憧れもを持つ人には最適な本となるのがこの「瞬間英作文トレーニング」なのです。
注意点としては、この本はスピーキング初心者の入門書としてはとても良い本ですが、TOEICや大学受験などのリーディングの能力を必要とされる試験の対策として使うにはあまりにも力不足だということです。
TOEICや大学受験の対策をする際には、別の専門書なりをあたりましょう。
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」の使い方
詳しい使い方は、本の序盤に詳しく書かれているのですが、基本的な流れは、英作文をして、丸付けをして、ひたすらに暗唱するという作業です。
単純作業でつまらないですが、確実に効果のある事なので、数日に分けて確実に覚えていきましょう。
覚える作業に1日しか使わないと、長期的に記憶することは出来ません。
覚える作業は何日かに分けるというのがポイントですよ!
総合的なおすすめ度
★★★☆☆
現在使っている教材
[aside type=”boader”]内容紹介今、あなたが使っている英文の教材。
長文問題集など。
解いたその日に復習もかねて音読するととても効果的! [/aside]
・すべての英語学習者
音読というのは、長文読解やTOEICの勉強と分けて別々の学習として捉えるのではなく、むしろ、長文読解のテキストやTOEICの勉強をしているテキストの復習や定着を目的として行う学習です。
考えてみれば、この方法が一番合理的ですよね?
だって、音読する教材って最初に、文意をとって、知らない単語をチェックして、それから音読を始めるんですから。
その作業って、英語の長文問題集を解いたり、TOEIC対策問題集を解くのと同じことですよね。
しかも、音読は数日に分けてある程度の数をこなせば、かなり頭に定着します。
なので、音読さえすればいちいち問題集を復習する必要がなくなるんですよね。
そうなってしまえば、長文を読めば読むほど英語に強くなります。
なので、一番おすすめする音読の教材は、今、自分が使っている教材です。
その教材は、長文問題集かもしれませんし、はたまた学生であれば、教科書かもしれません。
音読を独立した勉強法として捉えるのではなく、むしろ、効果的な復習の方法ととらえる方が良いですよ!
しかし、もしかしたら、自分の使っている教材に朗読CDがついてないかもしれません。
その場合は、CD付きの教材に切り替えた方が良いです。
CDの有無は、音読の効率を大きく左右しますし、外国語学習において、正解の音声を聞かずして、音読するのはちょっとリスクが大きすぎます。
「現在使っている教材」の使い方
繰り返しになって申し訳ないのですが、効果的な使い方は、数日に分けて、トータル15回~30回くらい音読するということです。
これにつきます。
総合的なおすすめ度
★★★★★(Max)
スタディサプリEnglish
[aside type=”boader”]内容紹介
リクルートが運営する、TOEIC対策と日常英会話が本格的に学べるサービス。
TOEIC対策コースと日常英会話コースがあり、どちらのコースも独自のカリキュラムによって最短で、TOEIC対策と日常会話を身に着けることが出来るようになっている。
[/aside]
・TOEIC対策を本気でしたいと思っている人
・ディクテーションまでしっかりとやりたい人
・英会話を始める前に事前学習をしておきたい人
・基礎的な英文法からやりたい人(TOEIC対策コースに英文法の講座もあります)
・TOEICにでる英単語を素早く極めたい人(TOEIC頻出の1400の英単語が効率よく覚えられるような仕組みがあります)
このスタディサプリEnglishは今まで紹介してきたような書籍ではないんですが、音読にとても使えるサービスなので有料ながらも紹介することにしました。
このサービスには、TOEIC対策コースと日常英会話コースの二つがあるのですが、そのどちらも各講義に音読をするためだけの時間が設けられており、日常英会話コースでは、自分が音読した音声をAIが解析することによって、発音に関するアドバイスなんかも貰うことが出来ます。
また、スタディサプリEnglishは音読だけでなく、ディクテーションも力を入れており、各講義ごとに、ディクテーションをする場面もあります。
このディクテーションはスマホでも簡単にできるように設計されたユーザーインターフェースなので、イヤホンさえあれば電車の中でも片手で気軽にディクテーションできるのが魅力です。
有料のサービスながらも、払う代金以上の重厚で完璧な講義を受けられるTOEIC対策コースと、日常のあらゆる場面を想定して、様々なフレーズを蓄えるとともに、大量のレベル別レッスンを受けられる日常会話コースをの2コースがある、スタディサプリEnglishですが、注意点としては、大学受験生には向きません!
(TOEICを受けてみようと思っている意識の高い高校生なら有用ですが)
自分に、スタディサプリEnglishが合うのかわからないという人向けに、無料体験もやってるみたいなので、ぜひ挑戦してみてください!
このサイトでもたびたび推している素晴らしいサービスなので!
総合的なおすすめ度
★★★★★(Max)
※こんな人におすすめで紹介したような人が使う場合
おわりに
音読は主に基本的な読解力スピードの向上に非常に役立つ学習方法ですが、リスニングを本格的に鍛えたいときはディクテーションの方をお勧めします。
ディクテーションの具体的なやり方は以下の記事に書いてあるのでそちらも気が向いたら見てみてください!
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